睡眠時無呼吸症候群

夜間の睡眠中に無呼吸、低呼吸(いびき)を繰り返す疾患です。

代表的な症状は「昼間の眠気」「熟睡感がない」「いびきがひどい」などです。

交通事故の原因となったり、高血圧や脳卒中などの合併症が増えることが知られています。

当院ではご自宅で簡単に実施できる、簡易検査を行っています。

簡易検査の結果、夜間の無呼吸、低呼吸が多い場合には、精密検査や器具による治療を検討します。


高血圧症

高血圧とは、安静時の血圧が高い状態です。上の血圧(収縮期)が140mmHg以上、または下の血圧(拡張期)が90mmHg以上の場合が高血圧です。原因として、塩分の過剰摂取、運動不足、遺伝など様々な要因が指摘されています。

副腎が分泌するホルモンの過剰によって、高血圧を生じることもあるので、ホルモン値の検査をお勧めすることもあります。

自覚症状の無い患者さんがほとんどのため、健診を機会に受診されることが多い疾患です。

高血圧を放置すると、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。

当院では家庭血圧を重視しています。家庭用の血圧計を準備して頂き、お渡しする血圧手帳に記録をお願いしています。

治療はまず、塩分制限、運動、禁煙などの生活習慣指導から開始します。

生活習慣を改善しても、十分に血圧が下がらない場合には、内服治療を選択します。

高血圧の治療薬は多種多様です。循環器専門医として、一人一人の患者さんに最適な処方を心がけています。


脂質異常症(高コレステロール血症)

LDL(悪玉)コレストロールや中性脂肪が高い、あるいはHDL(善玉)コレステロールが低い状態です。

LDLは、肉の脂身やバターなどに多く含まれる、飽和脂肪酸のとりすぎで上昇します。

中性脂肪は、糖質や油もののとりすぎで上昇します。

遺伝によって発症する、家族性高コレステロール血症という疾患もあります。

脂質異常症は動脈硬化と関連するため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まることが多くなります。

当院では、一人一人の患者さんごとに動脈硬化のリスクを評価して、治療方針を考えています。

治療は食事のとりかた、運動、禁煙といった生活習慣の改善から開始します。

内服薬は、多くの場合、医学的な有効性が確立している、スタチンという薬を選択します。

家族性高コレステロール血症や、特にリスクの高い患者さんには、注射薬を使用することもあります。

健康診断で脂質異常症を指摘された場合には、お気軽に相談して下さい。


心房細動

人口の高齢化に伴い、診断する機会が増えている不整脈です。

心臓の鼓動の規則性が失われ、心不全や重い脳梗塞(脳塞栓症)の原因になります。

心臓の弁膜症や高血圧、甲状腺機能、飲酒など様々な要因が関与して発症します。

最新のアップルウォッチには、心房細動の診断機能が付加されました。

自動血圧計で血圧を測定するときの、エラーや不整脈表示を契機として心房細動に気づくこともあります。

不整脈が気になる場合には、ぜひ当院にご相談ください。

当院では、以下の3つの症状、合併症に注意して、治療方針を考えています。

 

1. 動悸

心房細動になると、動悸(脈の乱れ)、めまいや脱力感を感じることがあります。

治療薬として、抗不整脈薬やβ遮断薬という脈拍を遅くする薬を選択します。

専門医に紹介して、カテーテル治療(心筋焼灼術)を受けることも可能です。

患者さんの年齢や症状の強さ、治療に対する希望を踏まえて、最適な治療を検討いたします。

 

2. 心不全

心房細動は、脈の速い状態が続くことが多い不整脈です。

その結果、心臓が常に全力疾走する状態になり、やがて心臓の筋肉がへばって収縮力が低下する原因になります。

心臓のポンプとしての機能が低下するために、浮腫みや息切れを生じる状態が心不全です。

治療薬は、心臓の負担を減らすために、利尿剤や血管拡張薬を選択します。

さらに、脈拍を遅くするβ遮断薬を少量から開始することで、心臓の収縮力改善を図ります。

 

3. 脳梗塞(心原性脳塞栓症)

心房細動の状態になると、収縮しなくなる左心房の中に血栓が出来る危険性が高まります。

血流によって大きな血栓が脳に運ばれると、他の脳梗塞よりも広範なダメージを受ける、心原性脳塞栓症を発症します。

心原性脳塞栓症は症状が重いため、予防が重要です。

年齢や高血圧・糖尿病の有無などから、リスクを評価して、必要な患者さんには抗凝固薬を処方します。

抗凝固薬にはワーファリンと、DOACと呼ばれる新規抗凝固薬があります。

ワーファリンは、価格が安いことが最大のメリットです。

反面、頻回に採血を行い量を調整する、納豆が食べられない、出血のリスクといった欠点があります。

ワーファリンの欠点を改善した薬がDOACです。

DOACにも価格が高い、飲み忘れるとすぐに効き目が無くなるといった欠点もあります。

またワーファリンほどでは無いものの、年齢や体重等に注意して薬剤や量を決める必要があります。

当院では患者さんの血栓と出血のリスク、治療の希望を踏まえた薬剤選択を心がけています。


花粉症

スギやヒノキの花粉で起こるアレルギー疾患です。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが代表的な症状です。

スギ、ヒノキ以外にもハンノキ、ブタクサなどの花粉が原因になる場合もあります。

当院では、39種類のアレルギー源を調べられる View 39という検査を行うことで、注意すべきアレルギー物質の確認ができます。

治療は症状に合わせて、内服薬、点鼻薬、点眼薬を処方しています。